読み手に感情移入させる「ストーリーテリング」とは?

『稼マネ! 漢塾』塾長のゴンざぶです。

 

あなたはこれまでに小説や映画、またはマンガを見て「感動して心が揺さぶられた…」という経験はありませんか?

 

実はあれ、「ストーリーテリング」という手法が使われているんですよ。

 

この「ストーリーテリング」は読み手に感情移入させる事もできますし、効果的に活用できれば見込み客から強い共感を得るための、強力な手段にもなります。

 

「えっ…そんなよく分からないモノ、私には扱えないかも…」と不安に思うかもしれません。

 

でも大丈夫!

 

ストーリーにはある程度決まった型があるので、その型に当てはめてしまえば、意外と簡単に扱う事ができてしまいます( ^ω^ )

 

今回は、読み手に感情移入させる「ストーリーテリング」について考えていくのと同時に、それを活用していけるための型を紹介していきましょう。

 

「ストーリーテリング」って何?

まずは「ストーリーテリング」について説明していきましょう。

 

ストーリーテリングは「物語を語る事」を意味し、Weblio辞書では次のように解説されています。

 

「ストーリーテリング」とは、伝えたい思いやコンセプトを、それを想起させる印象的な体験談やエピソードなどの“物語”を引用することによって、聞き手に強く印象付ける手法のことです。

ストーリーテリングはビジネスで絶対に必要というわけではないのですが…
ストーリーを語ることによって、見込み客からの強い共感を得られるようになるのです。

どうして「ストーリー」が効果的なのか?

どうしてビジネスなのに「ストーリー」など語る必要があるのでしょうか?

 

それは「ストーリー形式で伝えた方が感情移入しやすいから」だと私は思っています。

 

そもそもストーリー形式の文章とそうではない普通の文章を比べてみると、次のような違いが見られます。

登場人物がいる事
時間の流れがある事

登場人物がいる事

まず1つ目の違いは「登場人物がいる事」です。

 

登場人物には感情や行動、存在するための舞台あり、「文章に使用する言葉」が普通の文章とは違ってくるようになります。

 

たとえば、普通に商品の特徴を説明する文章があったとしたら、その中に「登場人物Aは微笑んだ」「AはBという出来事が起こって嬉しくなった」「AはCという場所でDをした」といったような書き手の感情や行動などに関係する文なんて普通はでてきませんよね。

 

でもストーリーの場合は「具体的な登場人物の感情」「動作を表す動詞」「周囲の状況を表す描写」といった、普通の文章にはあまり出てこない言葉が多く出てくるようになります。

 

人が行動を起こすまでのプロセスは大まかに言うと…

「言葉」➡「記憶」➡「感情」や「身体反応」➡「思考」➡「行動」

このような流れになっているので、「文章に出てくる言葉」が変わっただけでもその言葉によって引き起こされる感情や身体反応、はたまたその先の行動にも大きく影響が出てきます。

 

ただ登場人物がいるというだけでも、文章中に現れる「感情や行動」などに関する言葉が増加し、それによってあなた自身の感情も揺さぶられやすくなるというわけなのです。

 

時間の流れがある事

ストーリーには時間の流れも存在します。

 

たとえば「Aは最初にBをした」「次にCをした」「そのつぎにはD」「そして最終的にはEになった」というように、基本的にストーリーは時系列に沿って語られます。

 

たまに時間軸がバラバラのストーリーを見かけますが、残念ながらそんな話はほとんどの人に理解されていません。

 

ストーリー形式ではない文章の場合、こういった時間の流れは特に意識されていないように思えますね。

 

先に述べたようにストーリーには「登場人物がいる事」「時間の流れがある事」といった2つの特徴があり、通常の文章と比べると特に感情移入がしやすくなっています。

 

登場人物がいる事で、読み手はその登場人物の感情や行動、またはその置かれている状況をイメージする…

 

そして、その登場人物が時系列に沿って行動する事で、読み手のイメージする感情や行動もそれに従って自然と変化していく…

 

それによって、登場人物に起こった事があたかも自分自身に起こった事のように感じられる…

 

「うぉぉぉっ!オレは今、モーレツに感動しているー!!」

 

…とまぁ、こうなるわけです。

 

よく小説やマンガを読んだり、映画を見たりした時に感動して涙を流した事がある人は大勢いるとは思いますが…

 

冷静に考えてみると、あれって不思議ですよね。

 

ストーリーの登場人物に何が起ころうが、自分には何の関係もないはずなのです。

 

それなのに、登場人物に嬉しい事が起これば自分も嬉しくなりますし、悲しい事が起これば自分も悲しくなってしまいます。

 

結局、そこには「ストーリーの登場人物に対する感情移入」が関わっているという事になりますね。

 

「ストーリーテリング」を活用するための型

さて、最初にお伝えしたように、「ストーリーの型」について紹介いていきましょう。

 

ストーリーの型には…

一般的な物語先般に対応する型(ヒーローズ・ジャーニー)
ビジネスに特化した型(ストーリーフォーミュラ)
この2種類がある事が知られています。

ヒーローズ・ジャーニー

知っている人は知っている「ヒーローズジャーニー」ですが、これはジョーセフ・キャンベルという神話学者が書いた「英雄の旅」が元になっています。

 

これは多くの神話が「共通したストーリー」を持っている事で知られており、この共通のストーリーのパターンは人々が抱えるほとんどの問題を理解する事に利用できるので、多くの人を惹きつけるための有効な手段になると言われています。

 

この英雄神話論を説明していくと、かなりややこしくて長くなるので割愛させてもらいますが、簡単に言うと次のような流れになっていますよ。

1.日常から非日常の世界へと飛び込む
2.苦しい試練に挑戦し、それを乗り越える
3.成長し、元の日常の世界へと戻る
そして、これをさらに発展させたのが、「スターウォーズ」や「ライオンキング」などにも関わった有名なシナリオライターのクリストファー・フォグラーです。
彼は「神話の法則」の中で、ヒーローズ・ジャーニーを12のステージに分けて解説しています。
ステージ1.日常の世界(The Ordinary World)
ステージ2.冒険への誘い(The Call to Adoventure)
ステージ3.冒険への拒絶(Refusal of the Call)
ステージ4.賢者との出会い(Meeting the Mentor)
ステージ5.第一関門突破(Grossing the Threshold)
ステージ6.試練、仲間、敵対者(Tests,Allies,Enemies)
ステージ7.最も危険な場所への接近(Approach to the Inmost Cave)
ステージ8.最大の試練(The Ordeal)
ステージ9.報酬(Reward)
ステージ10.帰路(The Road Back)
ステージ11.復活(The Resurrection)
ステージ12.宝を持っての帰還(Return with the Elixir)
もしあなたがこれからプロの作家を目指すのなら、必ず覚えておいた方がいいのですが…
このヒーローズ・ジャーニーを眺めてみて、「多くの人を惹きつけるストーリーとはどういうものか」というのが何となくでもイメージできればいいと思います。

ストーリーフォーミュラ

今度は、ビジネスに応用できるストーリーの公式である「ストーリーフォーミュラ」について説明していきましょう。

 

元々「情報商材を販売するためのストーリーの公式」として伝えられたものだったと思いますが、どんな商品だったとしても「見込み客を引き込むストーリー」を作成するために役立てる事ができます。

 

ちなみに、ストーリーフォーミュラの基本構成は、次の7つのステップから成り立っています。

 

1.見込み客と似ているスタート地点

まず最初に見込み客と似ているスタート地点を設定しましょう。

 

要は「私も昔はあなたと同じようなツライ状況だったんだよ」という事を伝えるわけですね。

 

そもそも、商品を販売するためのストーリーとして語る場合、読み手に「自分でもこの人みたいになれるかも…」と思ってもらう必要があります。

 

だからこそ、最初に見込み客と似ているスタート地点を設定し、そこからストーリーを伝えていく事が大切になります。

 

でも、もし見込み客よりひどいスタート地点を設定する場合は、「見込み客に共感してもらえるかどうか」という点に注意しなければいけません。

 

たとえば、「重い犯罪を起こして、3年間服役していた…」と言った場合、ひどいスタート地点だとしても見込み客に共感はされないと思います。

 

ですから、見込み客と似ている(またはひどい)スタート地点を設定する時には、それが「見込み客に共感してもらえるかどうか」について意識する必要があるのです。

 

2.挑戦と失敗

このステップ2では、あなたが自分の状況を改善するために、どんな挑戦をして、どんな失敗を繰り返してきたのかについて話していきます。

 

見込み客は何らかの悩みを持っていて、自分自身も失敗してきた同じような経験を持っています。

 

だからここで「私もあなたと同じように悩んで、多くの失敗もしました」という自分の過去の挑戦と失敗について語っていくのです。

 

たとえばダイエットで悩んでいる人だったら、「ダイエットに成功したくて色々なダイエット方法を試してみたけど、どの方法もうまくいきませんでした」という感じですね。

 

何の苦労もなく成功した人よりも、頑張って挑戦しても繰り返し失敗して、それでも最終的に成功した人の方が、見込み客からの共感を得られます。

 

あなた自身が挑戦と失敗をを繰り返した経験がある場合、それを包み隠さずにこのステップで伝えてくださいね。

 

3.発見と出会い

このステップ3では、成功するキッカケを掴んだ経験を話していきます。

 

人によっては、自分自身で試行錯誤した中で成功のキッカケを掴んだ場合もあるでしょうし、その道の先生に出会って成功した場合もあると思います。

 

それをここで話すわけです。

 

「失敗を繰り返していたある日、こんな発見をしました」

「ある時、偶然にもこんなすごい人に出会いました」

 

成功した人にはそこに必ず何らかの成功の要因があるはずなので、そのキッカケとなった出来事を語ってください。

 

4.成功の連続

ステップ4では、成功するキッカケとなった出来事を境に、失敗の連続から抜け出して成功し始めた事を話していきます。

 

「その発見をして、これまで全く上手くいかなかった状況が変わり始めました」

 

「その人に出会ったのをキッカケに、繰り返してきた失敗の原因が分かりました」

 

このような事を話していき、「その結果、成功してこんな結果が出ました」と伝えていきます。

 

これまでの失敗の連続から一転、成功を手にした結果として今の自分に繋がっているんだという事を語っていくわけです。

 

5.完璧な方法の構築

ステップ5.では、成功を繰り返していく中で完璧な方法(メソッド)を構築できたという事について話していきます。

 

自分自身が失敗を繰り返し、何らかの発見や出会いを経て成功し始め、ついに成功するための完璧な方法を構築する事ができた…

 

このステップ5.までが、商品誕生のストーリーになるわけです。

 

ここまでのストーリーが共感できる内容になっていればいるほど、あなたに感情移入した見込み客は「商品」に対して強い魅力を感じ始めるようになります。

 

6.他の人も成功した

ステップ6.では、構築した完璧な方法によって、他の人も成功させる事ができた、という事を話していきます。

 

あなた自身が何らかのキッカケによって成功できたとしても、「それは単なる運や偶然だ」と思われる可能性があります。

 

また、見込み客が商品誕生のストーリーによって商品に強い興味と魅力を感じたとしても「その商品を使って、自分も同じように成功できるんだろうか?」という疑問もまだ残っているでしょう。

 

その疑問に対する証明として「この完璧な方法によって、他の人も成功しました」という事を伝えていくわけなのです。

 

もちろん、それと同時に「どうして、その完璧な方法を他の人にも伝えようと思ったのか?」についても話していく必要があります。

 

「そんなにすごい方法なんて、普通は人に教えないよ。何かウラがあるんじゃないの?」と思われるのも嫌ですもんね。

 

見込み客に不信感を抱かれるのを避けるためにも「商品を販売する理由」をハッキリとさせなければいけません。

 

加えて、商品に対する熱い思いも伝える事にも繋がるので、「商品を販売する理由」「商品を広めていきたい理由」について語るのは効果的です。

 

7.最後のひと押し

ステップ7.は、背中を押してあげるための最後のひと押しです。

 

「あなたも私と同じように成功する事ができるよ、さぁ一緒に頑張ろう♪」という事を伝えていくだけですね。

 

どうしようか迷っている見込み客に、そっと手を差し伸べるつもりでやさしく語りましょう。

 

以上、7つのステップについてまとめます。

1.見込み客と似ているスタート地点
・過去の自分の状況
・どうしてその状況を変えようと思ったのか
2.挑戦と失敗
・挑戦と失敗を繰り返した苦い経験
3.発見と出会い
・成功するキッカケになった出来事や出会い
4.成功の連続
・失敗の原因が分かり、成功してこのような結果になった
・成功の連続で、今の自分に繋がってきた
5.完璧な方法の構築
・完璧な方法を構築し、成功の共通点を発見
6.他の人も成功
・その方法は自分以外にも効果があったか?
・その方法を他の人にも伝えようと思った理由
7.最後のひと押し
・そっと背中を押すように語り掛ける

 

これがストーリーフォーミュラの基本的な型で、全てのステップを語る事ができれば、見込み客の感情を激しく揺さぶるストーリーを完成させる事ができますよ。

 

まとめ

ストーリーテリングは「ストーリー形式で伝えていく手法」で、登場人物や時間の流れなどを意識すれば、読み手に感情移入させる事ができます。

 

また、ストーリーテリングには2つの型があり、その内の「ストーリーフォーミュラ」の型を参考にしていけば、感情を揺さぶるストーリーが完成できます。

 

あなたもこの手法を活用して、相手の心を惹きつけるストーリーを作成してみましょう。

 

 

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